Bookstand
Bookstand

らいかさんの感想、レビュー

「成瀬は信じた道をいく」読了。 素晴らしい。大好きだ。ずっと成瀬あかり史を読んでいたい。そして読み終わってしまったのがとても哀しい。全然系統は違うが図書館の魔女を読み終わった時のようだ。 ほんととても久しぶりに小説を読んで声を出して笑った。 なんだろう、とてもとても、 「間」 がいいのだ。文章の間がとてもいいので、読んでてつい吹き出してしまう。 そして読むのをやめられない。グイグイ引き込まれる。やめられないのに読み終わりたくないというジレンマ。 主人公の成瀬あかりは積極的に人に関わるでもなく、説教をする訳でもない。ただ自分の思うように生き、思うように行動してるだけ。それはたまに周りからは身勝手と取られる時もある。でも成瀬を知った人はみんなこういう「だって成瀬だもん」と。 それはもちろん成瀬のとても真摯で真面目で何事にも一生懸命になる人格によるものから発するのだが、この成瀬に振り回さ...いや関わる人たちもとてもいい。 成瀬あかりファンの小学生、父である義彦、真摯なクレーマー呉間言美、三代連続観光大使篠原かれん、そして親友でありゼゼカラの相方島崎みゆき。 成瀬および彼ら彼女らから出てくる名言の数々... 「私のドライブレコーダー」「ユニクロか」 「コンビーフはうまい」「戦国武将の志」... ああ、たまらない。 なんかこの成瀬シリーズは本を読むというより成瀬あかりに会いに行く感じなのだ。 早く次の成瀬あかり史を読ませてくれ!!! 予想では俺の空みたいに「大学生編」「社会人編」となってくのではと..ああ楽しみだ。

らいかさんの最近の感想、レビュー

App StoreからダウンロードGoogle Playで手に入れよう