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三体

三体

劉 慈欣/大森 望/光吉 さくら/ワン チャイ/立原 透耶

早川書房

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作品紹介、あらすじ

文化大革命で父を惨殺され、人類に絶望した科学者・葉文潔。彼女がスカウトされた軍事基地では、人類の運命を左右するプロジェクトが進行していた。数十年後、科学者の連続殺人事件を追って謎の学術団体に潜入したナノテク素材の研究者・汪水を、怪現象“ゴースト・カウントダウン”が襲う!そして、汪水が入り込むVRゲーム『三体』の驚くべき真実とは?全世界でシリーズ累計2900万部を売り上げたエンタメ小説の最高峰。

感想やレビュー

劉慈欣(リウ・ツーシン)「三体」読了。 普段翻訳本はほぼ読まないのだが、文庫化され平積みされてる表紙を見てたら、なぜ読まないという得体の知れない圧を感じたので読み始めてみた。 本に挟まっていた登場人物表を見て少し後悔。翻訳本が苦手なのはこれなのよ。登場人物からして葉哲泰(イエ・ジョータイ)、葉文潔(イエ・ウェンジェ) 、葉文雪(イエ・ウェンシュエ) ...名前が覚えられない。 でもこの文庫版。優しいのはそのページの最初に名前が出てくる時は、何度出てきた人でも必ずルビを振ってくれている。これが非常に助かる。あれこの人の名前なんて読むんだったっけって見返す時、読んでるページの最初あたりを探せばいいんだもの。ありがたいねえ、と読み進めていくとおいおいなんだこの小説.... 抜群に面白いぞ。 もうワクワクする言葉だらけ。科学の境界とか 、物理学は存在しないとかから始まって、いやまじか2進数をいやコンピュータをそう表現するのとか、太陽のエネルギー鏡面で反射力増強、からのそういう展開かぁ!とか、もうたまらんちんもとっちめちんなのである。 そしてストーリー展開もまた激動。あああ、文潔(ウェンジェ)..... ってなったり、あとまた史強(しーちゃん)がいい。最初ムカつくやつだけど、お前そのタイミングで出てくるかってとこがとてもいい。主人公同様に大史ーー!!って叫びたくなる。もう感情が大忙し。 ただこれ読むのにはかなり力が入るのも確か。ゆっくり読み進めないといけないので時間がかかる。あと相対性理論、量子力学、粒子加速器など どんなものかぐらいは知ってる必要があると思う。 でもそれを置いても抜群に面白い。世界的に大ヒットしたというのも頷ける。こりゃ面白いわ。はやく続きが読みたい!!

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