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らいかさんの感想、レビュー

山田風太郎「八犬伝 上」読了 実は山田風太郎さん初めて。これまで甲賀忍法帖とかの忍者のシリーズはアニメとか漫画とか映画とかで観てたけど、山田風太郎さん自体を読んでなかった。のだが、八犬伝を書いてるとは知らなかった。小学校の頃に南総里見八犬伝を映画館で見て、おもしれーこれと思って学校の図書館で滝沢馬琴の南総里見八犬伝を読み耽った身としては、この作品を読まないわけがない。しかも映画化されるという。楽しみだ。 と言うことで前置きが長くなったが、上巻を読んだ感想。 素晴らしく面白い!! なぜ今まで読まなかったんだろう。 できれば神田伯山に講談やってほしいぐらい。 安房国の里見義実の城がまさに落ちんとするとき、八房へ敵の首を取ってこいと命じる義実と止める伏姫!!の序章から始まり、仁義礼智忠信孝悌八つの玉が飛び散る。その筆致がすばらしい。一気に小学校の頃の気持ちに戻ってわくわくする。そして泣く。仁義に泣く。八犬士はもちろんのこと、八犬士に関わる人々の想い、犠牲、嗚呼...浜路...房八...おぬい...力二...尺八...涙なしには読めねえ いかん、物語に引っ張られて江戸っ子口調になっちまう。 上巻は八犬士の7人目毛野が登場したとこで終わる。くはぁ!良いシーンだ! はやく!はやく下巻を持って来いってんだ!

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