愚里虎さんの感想、レビュー
愚里虎
長かったけれど、最後に『あぁ!この人物のことやったんかぃ』ってなった。
歌野 晶午
文藝春秋
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家族の再生と破壊について書かれた作品 お父さんは昔近所のお菓子屋の娘と不倫現場を母と子どもたちに目撃され、以来、家の中に居場所がないお父さん。 母は寺に多大な寄付金をする始末 兄はお金がないが、見栄っ張りで高い車を購入 そんな中、家族の再生を願ってた弟(主人公)の姉が結婚することに。その旦那は超インテリ!! そんな家族の倉庫の中に、東北の神社から盗まれた仏像が見つかった、、、ニュースで知ると、そこの住職は今夜の除夜の鐘までに仏像を返せば不問にすると発表! 車を確保し、東北までの大移動!! 途中でパンクにあうわ、謎の車におそわれるわ、住職には怒られるわ、、、 家族の再生と破壊の物語 なかなかに面白かった作品でした
浅倉 秋成
めちゃめちゃおもしろかった!!! とゆうより、完璧に私好みの話でした! 主人公のネズミくんは、突然茶褐色色の大きな月が見えるようになり、「思い出女」とゆう怪異に襲われるようになる。思い出女は、昔から知ってるような気がすると思い出の中に必ず現れ、少しずつ思い出が最近のものになっていきます。 赤ちゃんのとき、幼稚園、小学校、中学校、、、昨日、今日、さっき!とさっきまできたら、襲われるという何とも気味悪い怪異(都市伝説)です。 思い出女から助けてもらったのが、唐木田探偵事務所 豊後さん、フランさん、バンチさん、ナギさん、アラマタさん、雪華さん、社長、などなどの面々。 怪異を人知れず滅殺する探偵たち。 それぞれ、個性があって、個人武器も様々、この小説で初めて「方天画戟」を知りました。三国志のヒーロー呂布が持っている武器。 みな、それぞれ探偵になった経緯や働く意味があり、いろいろな怪異と戦っていく物語。 花子さんに1人殺られたのはびっくりしましたが、Anotherの不思議な感覚は味わえました。 また続編を読みたくなる!そんなお話でした。 似鳥鶏さんも趣味全開の話と言っていたので、続編に乞うご期待です。 ありがとうございました。
似鳥 鶏
マリ姉の真相を突き止めようとする「ユースケ」「サツキ」「ミナ」 途中で出てきた魔女や町長、病院の若先生、図書委員など、一癖も二癖もあるような登場人物 突如何者かによって殺害されたマリ姉、、、 その後、マリ姉によって残された六つの都市伝説、、、 1つ1つの都市伝説を解き明かして行く中で、マリ姉の死の真相に迫っていき、少しずつ見えてくる「なずての会」という一大組織、、、 実はなずての会は怪奇なモノ(闇のモノ)と戦う組織で、町長も悪者かと思いきや子供たちと街を守るとてつもなく良い人で、最期の最期まで子供たちを守ろうとしてくれていた。 魔女もなずての会を封じ込めようといろいろと動いていて、最後には闇のモノを倒すことができ、マリ姉の真相も解明されて、なかなかにどんでん返しもあり楽しめた作品だった。 『屍人荘の殺人』以降、今村さんの作品はどれも楽しく読ませてもらっていて、今回も違うテイストで楽しめました!!
今村 昌弘
タイトル通り いくつかの章に分かれている。 昼休みに学校を抜け出して超こってりのラーメンを食べに行く話、 文化祭に向けて小説クラブが入稿するが、挿絵担当のアマリリス先輩が行方をくらます話、 マドンナへの告白を賭けて男子たちが消しゴムポーカーに興じる話、 占い部の部室の前で、たった一言つぶやいた者。その真意についてあぁでもないこーでもないと推理する話、 生徒指導森山が17年前に出くわした天文部で消えた女子高生の話 最後には全ての章に出ていた、名探偵マサ!(生徒会長であり、小説部部長であり、ラーメン友達の双子の妹の彼氏であり、ポーカーの元締め)が、いろいろ凄すぎる! ザーッと読めた心地いい作品でした。 ※最後の話しはなんとなく先が読めたけど。 ☆3つです!!!
阿津川 辰海