トオルさんの感想、レビュー
トオル
様々な地域を民俗学的な背景もふまえて教えてくれる一冊です。 話としても面白く、勉強にもなり、旅行した気分にもなれる色々とお得な気分になれました。 各話の最後の一文が風情があって素敵です!
夏川 草介
小学館
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母親が亡くなり父親は台湾出向で、家には子供しかいないながらも仲良く暮らす四兄弟(元太、福太、学太、良太)が地元の商店街で起こる事件を解決する『商店街Brother編』です。 別冊の『Sister編』で起こった事件を別の角度から見ており、二冊で一つの事件の全容が見えてくる試みが面白かったです。 学太と桃の仲良しさは微笑ましかったです。
井上 真偽
焼き鳥屋が実家の三姉妹(佐々美、都久音、桃)が地元の商店街で起こる事件を解決する『商店街Sister編』です。 三姉妹の会話はコミカルに展開されつつ、シリアスな場面ありと、メリハリがあって面白かったです。 別冊の『Brother編』と交互に読んでいましたが、四兄弟との絡みも時々あって良かったです。
高校時代にオオルリの巨大タペストリーを製作した仲間達が、大人となり当時のメンバーが地元(秦野)に再度集まり、今度は星の観測に向けて天文台を作るお話です。 高校時代に描いた未来とは違う・家庭や仕事等があるために当時のようには出来ないというリアルな話を描きつつ、何歳になってもやろうと思えば出来るという前向きな気持ちを持たせてくれる一冊です。 解説で気付かされることもあり、全体を通じて読んで良かったと思える一冊です。 (ただ解説は読了後に読んだ方が良いかもです)
伊与原 新
直木賞候補で話題となった後に、ずっと気になっていて手に取った一冊です。 皆がよく知る遊びを題材に、独自のルールを加えて高校生同士が勝負を行う青春エンタメ小説です。 自分であればどのようにするかを考えて読み、想定より斜め上の展開に感心しながら、楽しんで読むことが出来ました。 主人公である射手守真兎にも好感がもて、読んで良かったと思える一冊でした!
青崎 有吾