komemoryさんの感想、レビュー
komemory
「泣ける小説」を期待したが、期待外れ。 それでも「皿屋敷の真実」と「カスドース」は泣けはしないが違う意味で面白かった。 タイトル「なみだ」は少し違うような気がしたが。
細谷正充
朝日新聞出版
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三内丸山遺跡、前方後円墳、五重塔……古代の技術者の技と知恵に感服。特に前方後円墳のあの形にはそういう意味が!?と改めて納得! また、古代からの超技術、職人技が消えようとしていることに危惧を覚えるのにも共感。「効率化」「経済性」の向上は必ずしも喜ばしいことではないのである。
志村 史夫
著者は専門家ではないため推測の域を出ないが、数々の古代遺跡の作られた背景を推理していくのは大変面白く、目から鱗状態である。金属文明が人間を劣化させたという一文が印象的。
史実とフィクションを巧みに織り交ぜたスリリングでさえあるアートミステリ。ゴッホ他殺説に真実性さえ感じさせる。
原田 マハ
未完に終わった乱歩の「悪霊」を、芦辺氏が巧みに書き繋いで、みごとな作品に再生。ただ書き繋ぐだけでなく、未完に終わった理由にまで言及しているところが素晴らしい。乱歩も納得してる!?
芦辺 拓/江戸川 乱歩