まきまきちゃんさんの感想、レビュー
まきまきちゃん
那覇の市場にて古本屋を営む著者のエッセイ。コロナ禍での経験部分が六章で増補となっている。 古本屋業務や本の流通に留まらず、沖縄の出版事情や現地で店を続ける事への真っ直ぐな思いが綴られている。本が好きという情熱が詰まった一冊。
宇田 智子/高野 文子
筑摩書房
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「旅猫リポート」の記憶が鮮明に蘇る、旅猫リポート外伝他猫好きには堪らない胸温まる短編集。著者の描く猫視点の世界と絶妙なユーモアセンスが最高! 特に「シュレーディンガーの猫」と表題作「みとりねこ」、「粉飾決算」のお父様が印象的。 巻末特典漫画に得した気分。
有川 ひろ
驚愕の結末に目が点状態のまま読了。 久々の叙述トリックの長編でしたが、綺麗に騙されました!(笑) いや~このカラクリはなかなかのもの。 途中思い描いた推理が見事に覆された瞬間、心中降参ポーズをとる始末。 かなり歪んではいるものの、想像を絶する「母性」に圧倒。
秋吉理香子
心温まる料理✕ミステリの連作短編。 各話ちょっとした謎解き要素や各々の時代に話題となった食品や事件等にも触れられており、なかなか読み応えのあるストーリーだった。構成が非常に私好みで、世代を越えて繋がっていく感じが良い。美味しいポテサラが食べたいな。
友井 羊
霊長類学者である著者が、雑学を交えつつ、ゴリラの視点から人間社会の問題点や課題を提示し見つめ直す内容。 コロナ禍もあってか「人との関わりをもちながら、他者のなかに自分を見つける楽しさ」が確かに最近減っていることを痛感。
山極寿一