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正欲

正欲

朝井 リョウ

新潮社

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作品紹介、あらすじ

生き延びるために、手を組みませんか。読む前の自分には戻れない。作家生活10周年記念、気迫の書下ろし長篇小説。

感想やレビュー

読み進める度にボカン!とぶん殴られたかのような衝撃が走る。 本当の意味での多様性ってなんだろうか。 多様性を謳うこの時代だからこそ生まれ、多様性を謳う時代だからこそ読んで欲しい。 心も、価値観も揺さぶられる衝撃の一冊。 朝井リョウ、すげぇ。

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人には人それぞれの気持ちや欲求、個性がある。 それを自分の価値観だけで推し量り、決めつけるのは間違っているし、異質なものを気持ち悪いとか、受け入れない心をもちたくはない。 今の社会の多様性は言葉だけのもので、本当の多様性とはなにかよく考え歩んでいきたい。

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モヤモヤすることをキチンと言葉で表現してくれた。多数側が善とか、当たり前じゃないことが沢山ある。

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分かったつもりの多様性。普通は〜とか、昨今の多様性を認めてこう!みたいな感じとか、理解したいからと詰めてくる人達がなんとなく苦手だったけど言語化してもらった感じ。

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「多様性」が注目されるようになってきた中で、「本当の多様性とは」と問われる作品でした。 私もマジョリティ側の人間なので検事さんや八重子の主張も共感できるのですが読み進めていくうちになんとなくしっくりこなくなってくる…。 私も「いろんな考えの人がいることを否定したくない」と思いつつ、小児性愛者などには嫌悪感を示してしまう自分がいる…。 最後の終わり方も救いがないように感じて正解のない問いにもやもやしてしまいました。

つながりについて考えさせられた。孤独を感じるとき、世の中にたいして疲れるとき、自分はどんなつながりを求めているんだろう。

良くわからない。なかなか普段目にしない世界、人物に焦点を当てているが、難し過ぎてなかなか理解出来ない。児童ポルノ規制とか繋がりと言う言葉も出て来るが、結果的に作者が何を言わんとするかもわからない。なかなか難しい作品。

不登校の子をもつ啓喜、男性が苦手な八重子、男性経験のない夏月。さまざまな悩みをもつ人達が絡み合う。水に性的興奮を覚える人がいるなんて想像もしなかった。 でも、そういった人が誰にも理解してもらえないと諦めてしまう気持ちも何となくわかるような… 常に自分が受け入れる側という考え方も思い上がりなのかも。

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