Yさんの感想、レビュー
Y
★★★★ 孫、母、祖母の三世代にわたる物語。読み進めていくうちに過去に遡りいろいろなことが明かされていく。そういうことかーと読後、読み返したくなる。わかったうえで読むとまた違う感想が出てきそう。
吉川 トリコ
KADOKAWA
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不登校の子をもつ啓喜、男性が苦手な八重子、男性経験のない夏月。さまざまな悩みをもつ人達が絡み合う。水に性的興奮を覚える人がいるなんて想像もしなかった。 でも、そういった人が誰にも理解してもらえないと諦めてしまう気持ちも何となくわかるような… 常に自分が受け入れる側という考え方も思い上がりなのかも。
朝井 リョウ
祖母と孫娘のイギリス旅行記。 伯父達のバックアップの元、祖母のイギリス旅行のお世話係として同行した筆者の思い出エッセイ。豪華なホテルのスタッフの心配りの素晴らしさ。 滞在ホテルのバトラー、ティムの言葉。 友情、敬意、思慕、ときに強い敵意すら、人と人を強く結びつけるもの。恋愛はそうした要素の一つにすぎない。
椹野 道流
原田ひ香さんの料理の描写が好きだ。あ、食べてみたいと思わせてくれる。 今回もそんな感じの始まり。 大学の同級生同士で起業したメンバーの中で、一つの話ごとに語り手が変わっていく。起業の中心として活躍したものの後に出奔する柿枝とのいざござが少しずつ明らかになっていく内情…という感じ。家政婦のみのりが作るご飯がおいしそう。ただ、話が進むにつれだんだんと暗くなっていき、最後も晴れやかではない終わり。
原田ひ香
大学で出会った文学美人に認められたいがために芥川賞を目指す青年を主人公とした文豪ゲームブック。新聞の書評に載っていたので読んでみたが… うーん、私には合わなかった。 数々の選択の連続で人生は作られていくが、実はこんな些細な選択で変わってしまうのかも。でも、データをExcelで作るかWordで作るかで、こんなにも変わんないでしょ。
佐川恭一