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まみさんの感想、レビュー

#運命はすべて、なるようになる 上下 #五百香ノエル #SHOOWA 2010年発行 大好きな作品。再読してまた涙があふれました。 高級男娼でテニスプレーヤーの桧垣瑛樹の成長と挫折と愛。ジグザクの青春物語。 あらすじは2、3枚目を見てね。 上巻は卑屈で美しい瑛樹の二刀流の暮しが崩壊し、下巻は新鮮な気持ちで読めるのが面白かった! ラストは最高で感無量です。 親に売られた瑛樹の生い立ちは倫理観や道徳心が問われる内容で、苦手な人もいるかも知れません。私も辛かったけれど、、。 主人公はけして尻軽でも穢れているわけでもないです。読んでもらったらわかるはずです。 絶望の淵にいた少年が、テニス界の帝王ワーグナーに憧れることで、ただひたむきに生きてゆく。 持ち前の負けず嫌いで自分の事しか頭に無かった瑛樹が、様々な経験をして周りの人々の優しさにようやく気が付く。ヒューマンドラマです。 よき攻めが、ふたり登場します。 テニスの帝王ワーグナー。帝王に愛の告白をする瑛樹は、何も知らない子供の様に覚束ないのも愛しかった。 濡れ場の描写はない。それでも愛のカタチを想像させるのがなんて上手い先生だろう!と思いました。 もう一人は、フランス人形アイユレ。ワーグナーの愛弟子でたらしでお坊っちゃま、後々美丈夫。 このふたりの両片想いが切なすぎて、胸を締め付けられました。 テニスの専門用語はあまり多くはないので、知識がなくても楽しめます。 あとがきでモデルとなった選手がわかります。私も好きなスーパースター(笑) 五百香ノエル先生はお亡くなりになりましたが、作品は読み継がれてほしいです。

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