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まみさんの感想、レビュー

#朝日のあたる家 全5巻 #栗本薫 #角川書店(1988-2001刊行) シリーズ小説を連続post😍ずっと昔のJUNE系小説ですが、男が男を愛する小説が昔から好きでした。 再読しても面白かったし渋い表紙も素敵!そこはかとな〜く孤独でさびしい感じがにじみ出ています。 現代の東京を舞台に描いてきた一連の物語の、2番目の作品です。 物語の最後にふたりはある決断をするのですが、愛の形はいろいろで、心に深く響く作品でした。 【朝日のあたる家・あらすじ】 『翼あるもの』の続編として書かれ、数年後の物語です。TV界の大物・島津正彦のもとに身を寄せ、ジゴロとして暮していた透(元レックスのメンバー)は、思わぬ場所で大スター・今西良と再会した。 良のすさんだ姿に衝撃を受けた透は、良に対する自分の思いに向き合い、彼とともに暮らし始める。過去と対峙する二人の愛と苦悩の物語。 シリーズの読む順番は↓ ・翼あるもの ・朝日のあたる家 ・嘘は罪 ・ムーンリヴァーです くう〜〜!あの美しく不遇の森田透が東京の何処かで生きているだけで嬉しかった。 独特なディープな心理描写の栗本薫節も懐かしいです。 主人公の透は、人生を狂わせた良に対して強い憎しみを感じながらも、同時に愛情も抱き、危ういバランスでふたりの魂は寄り添うんです。 いったいどうなってしまうのだろう……ということに尽きる。 だって、ふたりとも中性的で浮世離れした美しいお姫様同士なのよ。で、逃避行なんて。 芸能人の良には作曲家の風間という保護者的な存在がいて、ジコロの透には長年のパトロンの島津正彦がいる。 それぞれの関係も微妙に変化していく所が切なくて、ハラハラしました。 この続編で、良の孤独で哀しい魂を知って衝撃でした。辛かったよね…本当に頑張ったんだね。いまならわかってあげられる…😭😭 単行本は、文庫版に比べて文字が大きくて断然読みやすい!いつか読み返そうと思っていたんですが、実家にあって良かったです。

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