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雲を紡ぐ

雲を紡ぐ

伊吹 有喜

文藝春秋

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作品紹介、あらすじ

不登校になった高校2年の美緒は両親とのこじれた関係から逃れるように新幹線に飛び乗り、盛岡へ向う。そこでは祖父が羊毛を手仕事で染め、紡いで織る工房を営んでいた。手伝ううち、いつしか美緒は「自分の色」を紡ぎたいと思うようになるー。時を越える布“ホームスパン”を巡る感動作。高校生直木賞受賞!

感想やレビュー

FFさん大絶賛本だが、百聞は一読にしかず。 頁が進むにつれ、身も心も丸ごと持っていかれる感覚は久々! 岩手山を臨む澄んだ情景、雲の如き羊毛、絵本、鉱石等、物語を構成する素材一つひとつも美しい。 家族間の切れた糸が再び拠り合わさっていく様にも強い感動を覚えた。 まさにホイップクリームのようなふわっふわなショールに体ごと包まれたような温かさと、爽やかな感動が相まった読了感で満たされている。

1

すごーーーく良かった!! 親は子どもを18歳までは支えるけど、それ以降は頼られたら支えてあげ、それ以外は見守るってのが響いた。 言わないと家族でも間違って捉えられ、溝が深まる。 無口だけど、考えてないわけではない。 いろんなことがズシンと響き、感動し、すごく良かったです!!

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