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わんたんまーしさんの感想、レビュー

スティーブンキング的な、不穏な雰囲気が漂う本。淡々と書かれているし、よくわかんない表現(「冬のビー玉」のような匂いなど)あるけど、そういうものかと思わせ、スルスル読ませる感じ。 物語の意味はよくわからないけど、京都ということもあり、また物語の序盤に夜行という言葉は夜行列車か百鬼夜行なのか、何でしょうね、などというやりとりがあったことから夜という時間と空間の持つ特異な性質を描着たいのかなと思った。陰翳礼讃にも描かれる昔の「夜」は今と違って真の闇であったことから、嘘か真か見分けもつかず、魑魅魍魎たちも見えてくるような世界だったのだろう。 ストーリーの全体としてのどうなりましたよ、ということはよくわからずネットで解説みたいなものを何個か見てみたけど、まぁ夜という時間と同じようにこの作品の答えもある種の膨らみを持たせて終わることが狙いなんだな思い、それで納得することとした。

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