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チェリーネネ🍒さんの感想、レビュー

ある日突然、「人の死が見える能力」フォルトゥナの瞳を手に入れた木山慎一。彼は、年末に多くの人が列車事故で亡くなることを知り、我が身を犠牲にして人々を助けることを決める。 途中で黒川が言った、「人の運命は、神が決めることだから、人間が関わってはいけない」という言葉が印象的だ。 特に、黒川が助けた人物が、その後大きな事件を起こし、本来「奪われるはずのなかった」命が奪われたとき、強くそう思った。 それにしても、「人を救うと自分の命が削られる」という設定は残酷だと思った。だからこそ、慎一が、葵と幸せになりたいという自己と、人を救いたいという思いとの間で葛藤する気持ちも分かる。 また、葵が全て知っていたというのも驚いた。全てを分かった上で、自分を殺して、慎一の意向を尊重した葵が、一番切なく、素敵な人物だと思った。

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