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まみさんの感想、レビュー

#聖なる黒夜 #柴田よしき  解説#三浦しをん この本に出会えて本当に良かった。殿堂入り 『聖なる黒夜(上)』:広域暴力団の大幹部が殺された。容疑者の一人は美しき男妾あがりの男……それが十年ぶりに麻生の前に現れた山内の姿だった。事件を追う麻生は次第に暗い闇へと堕ちていく。圧倒的支持を受ける究極の魂の物語。 『聖なる黒夜(下)』:刑事・麻生龍太郎と男妾あがりのインテリ山内練。ひとつの殺人事件を通して暴かれていく二人の過去に秘められた壮絶な哀しみとは? ミステリとして恋愛物語として文学として、すべてを網羅した最高の文芸作品!!  ㊦巻感想 練の心を想像するのは、いつも哀しみがつきまとったけれど、やめられなかった。 ついに、練の人生を蝕んでいた「もの」が取れた瞬間、大人泣き。 警察は舞台であって、テーマではない。 法律は本当に正しいのか。その答えは物語の中にある。 組織の中で悩み、命がけなのは、警察官もやくざも同じにみえた。 人生を狂わせた麻生さんに対する、練の愛憎渦巻く深く激しい恋心にも驚いた。 あまりにも世界が違うと思ったけれど、違わなかった。 麻生さんの罪に比べたら、練のやった罰なんて可愛いレベルよ。 練に肩入れしっぱなしでした! 性愛の場面も丁寧に描いてくれて嬉しかった。 私は山内練が好きです。 練ちゃんは、暴力とは無縁に思えるきれいな顔立ち、お酒が強くてお酒が入ると少し下品になる。 歳月に磨かれた非情さもある。 それなのに訳の分からない理屈をこねて、麻生に甘える。 いじらしくて可愛い。 麻生さんは穏やかでまっすぐな姿が理想の上司、いい年して練ちゃんに手玉に取られる。それが楽しかった。 聖なる黒夜→私立探偵麻生龍太郎→聖母の深き淵→月神の浅き夢にも二人が登場します。

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