トオルさんの感想、レビュー
トオル
岡嶋二人の後期三部作に数えられる一冊 登場人物が4人しかいないクローズドサークル物なのに、最後までハラハラしながら読んでいました。 1987年に書かれたという時代を感じさせない文書も素敵でした。
岡嶋 二人
講談社
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総理大臣の替え玉に抜擢された売れない役者・加納が悪戦苦闘しながらも責務をこなしていくお話です。 非現実な設定ながら、リアルな官僚の世界が描かれているようで政治に興味を持ちました。 『政治というのは正しさの追求ではない。意見が対立する者と擦り合わせ、妥協し、着地点を決めること。』という内容がありましたが、政治に限らずどんな社会でもそうだよな、とも思っちゃいました(笑)
中山七里
旅猫リポート外伝やエッセイ(?)等から成る7編の物語が収録された一冊 飼っていた猫を思い出してしまい、読みながら涙腺が緩むところもありました。心が温かくなる一冊です。 お気に入りは以下3編です 『ハチジカン』 『シュレ-ディンガ-の猫』 『みとりねこ』
有川 ひろ
『純喫茶トルンカ』のシリーズ第二作ですり 前作に登場した人物にも焦点を当てた三編から成るお話は、どれも優しさ溢れる内容でした。 特に絢子さんの旅立ちは、自分自身の背中も押されてるように感じ、前向きな気持ちになりました!三作目で無事に帰ってきてて欲しいです。
八木沢里志
2022年発表の短編ミステリーが8作も入っているアンソロジー作品 再読のものもあれば、初めて読む作家さんもいて、と色々楽しめました。 特にお気に入りは以下の3作品です。 ・結城真一郎『#拡散希望』 ・芦沢央『九月某日の誓い』 ・櫻田智世『彼方の甲虫』
日本推理作家協会