ニックネームが設定されていませんさんの感想、レビュー
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希望ケ丘だった
青崎有吾
東京創元社
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ゾシマの遺体が腐敗していくのは知っていたけれど、そんなに早かったとは。それに対するアリョーシャの絶望も大きかったことだろう。最初はアリョーシャについてのことだけだった。しかもだいぶ短かった。グルーシェニカの葱の話が完全に蜘蛛の糸で驚いた。解説読んで、「ま、偶然なわけないよね」と納得。 一方その後のミーチャのところはなんとも。躍動感があったと感じた。フョードルを殺してしまったとそこを読んでるときは思ったけど、まさかまさかの殺害否定でびっくり。しかも三千ルーブルの話は完全に自分を守るためだけの言い訳にしか聞こえないのだけれど、でも本当はどうなのか、第4巻も楽しみ。
フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフス/亀山郁夫
イワンの大審問とゾシマ長老の青年時代それぞれ面白く読めました。
スメルジャコフのキリスト教への責任について、すっごい屁理屈みたいだけれど、これに対する反論ってなかなかできないよね。宗教ってどこまで政治と一体化するのかというところもイワンの論文内容として面白い。
面白かった。和歌の読み方の解説なのですが、とにかくちょっとわかるようになってきたから本当に面白い。解釈の違いとか深読みし過ぎとか、でもそれも和歌の面白さと言ってのけてしまうところが、先生の懐の深さを思い知ることができる。
渡部 泰明