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チェリーネネ🍒さんの感想、レビュー

愛するとは何か、愛されるとは何か。愛について語った少し不思議な小説。 途中までは難解で、少し理解しづらい部分もあった。けれども、主人公らの「本当の愛を見失う」部分や、人間、さらには自分自身すらも信じられない気持ちは、共感できる部分もあった。 この本に出てくる人物たちの「愛」に関する思考は、なるほど、と納得できる部分が多かった。中でも印象に残った考え方は、 「誰のことも愛せないと言うことは、自分自身のことも愛せていないということだ」 と言う考え方。 自分自身を愛せないままに人に一方的に愛してもらうというのは傲慢だし、自分を「愛する」と言うことを知らないのなら、人を愛することなど絶対に無理だと共感した。 だからこそ、自分自身を認め、愛してくれる人がいないので「孤独」になってしまうのだろう。 「孤独」にならないために、誰かを愛し、誰かに愛されて幸せになるためにも、まずは自分自身を認め、好きになってやることが大切だと思う。

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