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二人の嘘

二人の嘘

一雫 ライオン

幻冬舎

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作品紹介、あらすじ

女性判事・片陵礼子のキャリアには、微塵の汚点もなかった。最高裁判事になることが確実視されてもいた。そんな礼子は、ある男のことが気になって仕方がない。かつて彼女が懲役刑に処した元服役囚。近頃、裁判所の前に佇んでいるのだという。判決への不服申し立てなのか?過去の公判資料を見返した礼子は、ある違和感を覚えて男のことを調べ始める。それによって二人の運命が思わぬ形で交わることになるとも知らずに…。

感想やレビュー

苦しみと悲しみに染まった二人の嘘は余りにも切なすぎた。 後半からラストまでが少し駆け足な印象だったが、主人公が窮屈な鳥籠から愈々飛び出すまでの描写が丁寧で、非常に読み応えがあった。判事と元服役囚という関係も秘密裏な雰囲気を助長しており惹かれてしまう。

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