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優等生は探偵に向かない

優等生は探偵に向かない

ホリー・ジャクソン/服部 京子

東京創元社

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作品紹介、あらすじ

高校生のピップは、友人から失踪した兄ジェイミーの行方を探してくれと依頼され、ポッドキャストで調査の進捗を配信し、リスナーから手がかりを集めることに。関係者へのインタビューやSNSも調べ、少しずつ明らかになっていく、失踪までのジェイミーの行動。やがてピップの類い稀な推理が、恐るべき真相を暴きだす。『自由研究には向かない殺人』に続く傑作謎解きミステリ!

感想やレビュー

[自由研究には向かない殺人]のその後の小説 前回事件の関係者ナタリー(薬を盛られ性犯罪被害)の裁判が始まる 弁護士の勝つための無神経な言葉に腹が立った 「わざとセクシーな格好をしていたのか」 「相手(マックス)に片想いしていたのか」等 明らかに有罪なのに弁護して無罪にするという弁護士に疑問を持った その後同級生のコナーの兄ジェイミーが失踪 コナーに泣きつかれ警察に捜索依頼する (英でも日本でも警察は優先順位があり、8才の少女がいなくなり手が空いていない) そして自分が探し出す決意をする  前作で家族を巻き込んだり、飼い犬が死んだ   りして二度と危険なことはしないと誓って  いたけれど.. やはりこの辺は無鉄砲 捜索する際、コナー家族に許可証にサインしてもらうあたり外国風に感じた SNSやパソコン履歴等でどんどん捜索を進める 反面、誹謗中傷や勝手な憶測で嫌な思いをする 同じ時期に予想外の裁判の判決 (司法制度は正義が勝つわけではないと憤りを感じた) 負の出来事が重なった時のピップの行動があまりに予想外すぎて..言葉を失った 「〜多分私って自分勝手で嘘つきで無鉄砲で "取り憑かれ体質”で自分だけは悪いこと  やってもいいと思い込んでいて  だから私は偽善者で、そういうの良くない  のに惹かれている」の言葉読んだ時 その通りの性格だなと思った 特に大好きなラヴィが 前作でやられていたことを自分がするなんて ちょっと嫌悪を感じた ピップは軽犯罪に対するハードルが低い →「優等生は探偵に向かない」という題に繋がっているのかなと思った 最後の方は犯罪なのかわからなかった失踪が 過去事件と結びついて急展開し目が離せなくなる AIが小説を書いたら..こんな感じのお話になりそうだなと..ふと思った 話自体は面白かったけど、前作の方が好み 目の前の出来事に対する感情で 反射的な行動を繰り返すピップの性格に 少しひいてしまった 3作目もあるようだけれど、発売されたら レビュー等を読んで読後感が良いものなら読みたいと思う p432やp534の嘘という漢字 p514の車輛という漢字 わざと使っているのだろうかと思った (このシリーズは今後 借りるかもしれないけれど 買いはしないと思う)

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