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からだの美

からだの美

小川 洋子

文藝春秋

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作品紹介、あらすじ

魂は身体の細部にこそ宿る。隠された美を掬い取り、やわらかに照らし出す。極上の随筆16篇。

感想やレビュー

随筆集。 「棋士の中指」で『猫を抱いて象と泳ぐ』を、「バレリーナの爪先」で『掌に眠る舞台』を思い、「ハダカデバネズミの皮膚」で小川さんの作品観をまたひとつ知ることができた。「ボート選手の太もも」ではかつて同僚であったボート選手の体躯が蘇り、自らもボートに乗った時の川面を移動しているのに空を飛んでいるような感覚を思い出す。「カタツムリの殻」では『でんでんむしのかなしみ』に対し綴られる小川さんの言葉に引き寄せられ、「赤ん坊の握りこぶし」では生まれやってきた息子をじっと見つめていた日々を懐かしく思い返した。

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