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アメリカひじき・火垂るの墓

アメリカひじき・火垂るの墓

野坂 昭如

新潮社

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作品紹介、あらすじ

昭和20年9月21日、神戸・三宮駅構内で浮浪児の清太が死んだ。虱だらけの腹巻きの中にあったドロップの缶。その缶を駅員が暗がりに投げると、栄養失調で死んだ四歳の妹、節子の白い骨がころげ、蛍があわただしくとびかったー浮浪児兄妹の餓死までを独自の文体で印象深く描いた『火垂るの墓』、そして『アメリカひじき』の直木賞受賞の二作をはじめ、著者の作家的原点を示す6編。

感想やレビュー

2023.10 文横テーマ本 火垂るの墓 アメリカひじき の2編のみ読んだ。 やるせない悲しさ、悔しさ、惨めさが残る。 作品とおよそかけ離れた、破天荒で豪快、前衛的な印象のある野坂昭如。この小説のような体験、信条、心情を内在している人の表裏と思えた。戦争、戦後を生き延びた人間の悔恨と使命に突き動かされた生き様か。

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