波濤の城
五十嵐貴久
祥伝社
作品紹介、あらすじ
巨大台風が九州に迫る頃、カジノ誘致を目論む代議士の要請で、十一階建ての豪華クルーズ船が航路変更の上、強行出航した。乗員乗客二千名の中には銀座第一消防署の女消防士・神谷夏美の姿もあった。深夜、突如、異音と共に排水が逆流し船が傾き始める。避難誘導されるなか、業火が夏美と逃げ遅れた乗客の退路を塞ぐ。装備も救援もない状況で、夏美たちは脱出できるのか!?
感想やレビュー
消防士・神谷夏美シリーズ第二弾。 生きる事への執念から勇気と知恵と振り絞り果敢に困難に挑み続ける夏美達。後半怒涛の展開で一気読み。 まさしくこれぞザ・パニック小説というに相応しい内容で、壮大なスケールの映画を観終わった後のような充足感。第三弾も楽しみ。