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午前零時のサンドリヨン

午前零時のサンドリヨン

相沢沙呼

東京創元社

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作品紹介、あらすじ

ポチこと須川くんが一目惚れしたクラスメイトの女の子、不思議な雰囲気を纏う酉乃初は、凄腕のマジシャンだった。放課後にレストラン・バー『サンドリヨン』で腕を磨く彼女は、学内の謎を抜群のマジックテクニックを駆使して解いていく。それなのに、人間関係には臆病で心を閉ざしがち。須川くんは酉乃との距離を縮められるのかー。“ボーイ・ミーツ・ガール”ミステリの決定版。第19回鮎川哲也賞受賞作。

感想やレビュー

面白かった。 相沢紗呼さんの小説デビュー作。 もともと、城塚翡翠のファンで、城塚翡翠シリーズは3冊とも読んだし、ドラマも全部見た。 『ところが!ところがですよ』がお気に入り。 酉野初(おニュー)が翡翠の学生時代はこんな感じだったのかなーと思わせるような感じでとても楽しく読むことができた。 相方の須川くん、、、もう少し頑張って口説けていたらなーと思い、歯がゆい気がしてやきもきしました。 日常生活にある謎を解いていく、ミステリ好きの学生須川くん(ぽっち)。そして須川くんが想いを寄せる酉野さん。 酉野さんは冬の学校のプールや、屋上の踊り場でひとりでランチを食べるような娘で、いつも物思いにふけっているが、夜はバーでマジックを披露し饒舌になるヒロイン。 図書館でいじめにあっている娘を助けたり、ナイフを机に突き刺された音大志望の先輩の事件を解いたり、自殺した娘の幽霊騒ぎの映研部の事件を解いたりなどあり、最後には酉野初がマジックを披露しながら、事件を鮮やかに解いていく様は城塚翡翠を彷彿とさせる感じでとても面白かった。 ラストで解き明かされる一連の首謀者が図書室のいじめられっ子だとわかったときは衝撃でした!

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