すだれさんの感想、レビュー
すだれ
600ページ超のミステリだが、淀みのない展開で一気に読んだ。 間違いなく2023年を代表する傑作。 期間工、派遣工の四人がある事件を経て結束し、企業・警察に闘いを挑む物語。 最終章が熱い。
太田 愛
KADOKAWA
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作者が実際に見聞きしたケースを加工したんだろうな、という小学校お受験小説。 もう少し想像力を逞しくして人物を掘り下げて物語を構築しないと、小説としては面白くならない。 それにしても、小学校受験界にも全国模試とかあるのね。知らなんだ。
外山 薫
門司港のコンビニを舞台にしたシリーズ第二弾。 一巻から引き続き登場する者もいるので、そちらに目を通してから読むのがお薦め。 読んでいて面白かったのは「恋の考察とグランマと」だが、村井美月再登場の「クイーンの失脚」は作者の良さが光る佳作。こういうヒリヒリする女子の世界を描かせると、本当に上手い作家さんだと思う。
町田 そのこ
中国史のダイナミックさは、島口育ちの日本人には捉えきれないところがある。 その中国で、仮初でも天下人になった人物はやはりスケールが違う。 一章が短いので相当駆け足だが、それぞれよくまとまっている。 高校の世界史レベルの基礎知識を持って読むことをお勧めする。
小前 亮
暴力シーンが読んでいてきつかった。 ミステリとしては面白かったのだが。
柚月裕子