すだれさんの感想、レビュー
すだれ
一見凡庸、しかしクセの強い女性探偵・みどりが魅力的なミステリ。 16歳から32歳まで、飛び石に話が続いていくのだが、2012年から2018年までの空白期間に何があったのか気になって仕方がない。 続編に期待。
逸木 裕
KADOKAWA
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江戸中期の文人がオールスターで登場する時代小説。 江戸の政治史だけではわからない、豊かな文人ネットワークには驚く。
永井 紗耶子
筋書きは悪くないのだが、文章のテンポが悪く、登場人物ものっぺりした感じがした。 会話のみでテンポを早めたり、無駄な描写を削ったりすれば良作になっただろうに、と惜しまれる。 『高瀬庄左衛門御留書』はそのあたりが巧かったのだが。
砂原 浩太朗
ものすごい大どんでん返しがあったり、テーマが目新しくてはっとしたり、ということはないのだが、作者の筆力でそこそこ読ませる。 ただ、唸るほど面白いかと言われると微妙。期待ほどではなかった。 冒頭2つの短編が良かった。
染井為人
一本芯の通ったヤクザ者を描かせたらこの作者の右に出る者はいないだろう、柚月裕子の孤狼の血シリーズ第三弾。 相変わらず一気に読ませる。 懐かしい大上刑事が主人公で、もう一度一作目を読み返したくなった。
柚月裕子