
何もかも憂鬱な夜に
中村文則
集英社
作品紹介、あらすじ
施設で育った刑務官の「僕」は、夫婦を刺殺した二十歳の未決囚・山井を担当している。一週間後に迫る控訴期限が切れれば死刑が確定するが、山井はまだ語らない何かを隠しているー。どこか自分に似た山井と接する中で、「僕」が抱える、自殺した友人の記憶、大切な恩師とのやりとり、自分の中の混沌が描き出される。芥川賞作家が重大犯罪と死刑制度、生と死、そして希望と真摯に向き合った長編小説。
感想やレビュー
本書を一言で表すなら「深い!」です。 解説で又吉さんが書いているように、軽く読み進められる内容ではないのですが、どこか引き込まれてしまい、気付いたら読み終えてました。 施設長が主人公に当てた言葉の数々が素敵です!
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