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皇帝と拳銃と

皇帝と拳銃と

倉知淳

東京創元社

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作品紹介、あらすじ

私の誇りを傷つけるなど、万死に値する愚挙である。絶対に許してはいけない。学内で“皇帝”と称される稲見主任教授は、来年に副学長選挙を控え、恐喝者の排除を決意し実行に移す。犯行計画は完璧なはずだった。そう確信していた。あの男が現れるまでは。著者初の倒叙ミステリ・シリーズ、全四編を収録。“刑事コロンボ”の衣鉢を継ぐ警察官探偵が、またひとり誕生する。

感想やレビュー

2017刊行 4つの話 犯人の視点から 反抗の首尾を語り その後捜査担警部が 事件の真相を暴く 倒叙形式のミステリー ①小説家 四季杜忍のカタワレ ②大学の主任教授 あだ名が皇帝 ③劇団の脚本家 間宮..恋人が美凪 ④写真家の伽也          が犯人 ①は「なぎなた」で読んだ小説 ②は犯人と殺された人が  それほど共感しない人だったので  あまり同情しなかったし  警部に犯行が暴かれていくのが  気持ち良かった ③は恋人を守るため殺人をし  犯行も自白してしまったので  少し可哀想に思った  (警部の推理がさえわたっていた) ④は犯人が自虐的すぎて.. 心理学の醜形恐怖者というのが  根本原因〜心理学系の話は  お腹いっぱいであまり好きではない  プロポーズされた時  普通に結婚していれば  起きなかった事件  〜症(本当にあるのかわからないけれど) てめんどくさいものだと思った 犯人と殺された人との間の感情が 沢山ある話ではなく... 殺人後の犯人の行動と 供述の間の 辻褄合わない部分を 警部がついてくる...話が多くて 自分の好みだった (嫌な犯人の心情 それほど知りたくないので  ...ダラダラ長く読むの嫌だから) 警部に犯行を理詰めで 見抜かれていくところが 気分がスッキリして 面白かった 事件の現場や死体を見て その周りにある証拠(結果)から 色々な可能性を(考察)して 事件の経緯や犯人を見つける って歴史の読み解きみたいで 凄く面白かった 井沢さんの「逆説の日本史」(凄く好きな本) 思い出した 結果から遡って推察する話は 好きな話だと気づいた この形の小説をまた読もうと思った

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