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輝彦さんの感想、レビュー

向田邦子さんのエッセイは、読みながら「そうそう、こんなこと私にもありました。」と話しかけてみたくなります。 世代が近いのか、向田邦子さんは私の母と同世代です。 彼女の文章を読みながら、母や父のことを思い出していました。 「旅も恋も、そのときもたのしいが、反芻はもっと楽しいのである。」 だから、私は二十代の教員になった頃のにっきを何度も読み返すんだなと納得した。 「あの頃、持っていた疲れを知らない体力や、向こう見ずは無くした代わりに、あの頃は判らなかった人の気持ちが、少しは判るようになりました。」 「どんな小さなことでもいい。毎日何かしら発見をし、『へぇ、なるほどなあ』と感心をして面白がって働くと、努力も楽しみなほうに組み込むことが出来るように思うからだ。私のような怠けものには、これしか『て』がない。」

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