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うつくしが丘の不幸の家

うつくしが丘の不幸の家

町田 そのこ

東京創元社

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作品紹介、あらすじ

築二十五年の三階建て一軒家を購入し、一階部分を店舗用に改築。美容師の美保理にとって、これから夫の譲と暮らすこの家は、夢としあわせの象徴だった。朝、店先を通りかかった女性に「ここが『不幸の家』って呼ばれているのを知っていて買われたの?」と言われるまではー。わたしが不幸かどうかを決めるのは、家でも他人でもない。『不幸の家』で自らのしあわせについて考えることになった五つの家族をふっくらと描く、傑作連作小説。

感想やレビュー

枇杷の木のある家に住んだ人達には、それぞれ息苦しくなる様な過去や事情がある。でも幸せになるためにみんな前に進んでいく、力が湧くような読後感。

2

一つの家を舞台に、そこに暮らす、もしくは暮らしていた五組の家族を描く連作小説。 時間を遡るのが新鮮。段々過去に遡っていくので、前の章の描写から、なにがしかのトラブルが起こるのは予想済みなのだが、いつも予想とは微妙に違う展開が待っていて、そこが小気味良かった。

しあわせは人から貰ったり人から汚されたりするものじゃないわよ。自分でつくりあげたものを壊すのも汚すのも、いつだって自分にしかできないの。 キーワードとなるこの言葉。いつかもっとぐっと刺さるときがくるはず。もう一度読みたい。まちだそのこさんの本としてはめずらしくほっこりした。 ままごとの家の春子がかっこよかった。そしてはっとさせられる言葉があった。覚悟。こどもをやめる覚悟。 ぎょらんのようにどこかで人と人が繋がりあう話。

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