殉死新装版
司馬遼太郎
文藝春秋
作品紹介、あらすじ
乃木希典ー日露戦争で苦闘したこの第三軍司令官、陸軍大将は、輝ける英雄として称えられた。戦後は伯爵となり、学習院院長、軍事参議官、宮内省御用掛など、数多くの栄誉を一身にうけた彼が、明治帝の崩御に殉じて、妻とともに自らの命を断ったのはなぜか?“軍神”の内面に迫り、人間像を浮き彫りにした問題作。
感想やレビュー
かつて映画「ニ百三高地」で、仲代達矢扮する乃木希典が泣き崩れるシーンを思い出した。それがきっかけで好きな歴史上の人物の一人に。夫人とともに自決した陸軍大将の生き様が著者ならではの考察により、明らかにされている。