夜明けのすべて
瀬尾 まいこ
水鈴社
作品紹介、あらすじ
職場の人たちの理解に助けられながらも、月に一度のPMS(月経前症候群)でイライラが抑えられない美紗は、やる気がないように見える、転職してきたばかりの山添君に当たってしまう。山添君は、パニック障害になり、生きがいも気力も失っていた。互いに友情も恋も感じてないけれど、おせっかい者同士の二人は、自分の病気は治せなくても、相手を助けることはできるのではないかと思うようになるー。生きるのが少し楽になる、心に優しい物語。
感想やレビュー
弱みや病気はなかなか表に出せない。でも、出せたら理解してくれる人は、どこかにいるような気がする。 一人で考えないで、話すことで支えが生まれると思う。支えがあったらこんな良いことはない。
人の悩みは色々
同じ会社で働く、パニック障害の山添君とPMSの藤沢さんが主人公。お互いの病気を知ろうとするからこそ、お互いに助け合うことができる。今に希望をなくしても、また歩き出せる、救いと優しさに満ちた物語。
病気をかかえている同じ職場の2人が、何でか支えあって、大事な存在になっていく。
一気に読めた。 パニック障害とPMSを抱える2人と会社の人たちの寄り添いが心温まった。
サラッと、読めてパニック障害とPMSの深刻な話だったが、電車の中で、めちゃくちゃ笑える場面もあり。最後には、希望がもてた。
◎