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模倣の殺意

模倣の殺意

中町信

東京創元社

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作品紹介、あらすじ

七月七日の午後七時、新進作家、坂井正夫が青酸カリによる服毒死を遂げた。遺書はなかったが、世を儚んでの自殺として処理された。坂井に編集雑務を頼んでいた医学書系の出版社に勤める中田秋子は、彼の部屋で偶然行きあわせた遠賀野律子の存在が気になり、独自に調査を始める。一方、ルポライターの津久見伸助は、同人誌仲間だった坂井の死を記事にするよう雑誌社から依頼され、調べを進める内に、坂井がようやくの思いで発表にこぎつけた受賞後第一作が、さる有名作家の短編の盗作である疑惑が持ち上がり、坂井と確執のあった編集者、柳沢邦夫を追及していく。著者が絶対の自信を持って読者に仕掛ける超絶のトリック。記念すべきデビュー長編の改稿決定版。

感想やレビュー

さすが1970年代の作品。全体的に昭和臭プンプン漂うミステリー。 一読後、う~ん…これはアンフェアなのでは?の一言。ただ50年以上前の作品であること、著者のデビュー作という点を考慮すると、多少強引とも思える描写があれどアイデアは評価されるべき内容なのかも。

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