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恋する殺人者

恋する殺人者

倉知 淳

幻冬舎

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作品紹介、あらすじ

“読書”の快楽が存分に味わえる、これぞ本格ミステリ。大好きな従姉の転落死に不審を抱く大学生・高文は、彼に片思いするフリーター女子・来宮を“助手”に真相を探っていく。大型猫科肉食獣を思わせる担当刑事・鷲津にあしらわれながら“捜査”を進める高文だが、彼が協力を依頼した人が次々と殺されていく。一体、何がどうなっているのかー?

感想やレビュー

高史くんと来宮さんの2人が主な登場人物で、ある日、高文くんの従兄弟の姉まほ姉が亡くなる。 警察は事故だと断定。 どうしても事故だと思えない高文くんは独自に調査を行う。高文くんに恋心を抱く来宮さんは助手を宣言し、行動をともにする。 随所に来宮さんが犯人である描写が出てくる。動機は高文くんが好きだが、まほ姉がいると恋路の邪魔とのこと。 やがて、まほ姉がストーカーの相談を女子大生時代の友だちにしていたことが分かり、ストーカーの二重尾行をしていたのでは?との見解に行きつき、2人の二重尾行候補の友だちにたどり着くが、いずれも高文くんにアポをとり会える前に殺害されてしまう。 そこでも来宮さんが、犯人の描写があるが、実は犯人は途中で少しだけ登場する来宮さんのルームメイトのギコちゃんだった! ギコちゃんは、寡黙なシンガーで、ほとんど高文くんとやり取りする場面はないが、実はギコちゃんも熱狂的な高文くんファンで、激しい恋心を持っていたというオチ。 このオチはふつーに読んでるだけでは、読めなかった、、。 2日ほどで読み終えた読みやすい作品であった。

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