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二木先生

二木先生

夏木 志朋

ポプラ社

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作品紹介、あらすじ

誰からも馬鹿にされてしまう高校生の田井中は、自分を地球にひとり投げ出された異星人のように感じていた。だが、ある日、担任の美術教師二木が自分以上に「普通の人たち」から白眼視される秘密を抱えていることに気づき、崖っぷちの取引を持ち掛けるー。生徒と教師のスリリングなやり取りを通じ、社会からはじき出されてしまう個性を持つ人間がいかに生きうるかを描いた驚愕のデビュー作。2019年ポプラ社小説新人賞受賞作。

感想やレビュー

蓋を開けてみたらば非常に深い部分の話で驚嘆。社会で生きづらさを抱える人々への強烈なメッセージが胸奥に突き刺さる衝撃的な物語で読了後は思わず心中拍手喝采。 特に終盤繰り広げられた対立劇はまさかの応酬連続で圧巻の読み応え。年明け1冊めに相応しい作品だった。

夏木志朋「二木先生」読了 本の趣味が合う友達に勧められて、読んでみたいなと思ってたやつで、そのことをたまたま別の友達に話したら、その本持ってると言うので借りますた。 タイトルからして二木先生が主人公と思ってたが、主人公はその生徒である田井中。この田井中の心情が京極夏彦並みにだらだらと続く。でもそういう文章は嫌いではなくどちらかというと好きな方。そして作者の文章も上手いのでとても読みやすい。さらにこの後どうなるといった感じも上手いので一気に読んでしまわせる力がある小説かと。 肝心の内容はというと、うん。面白かった。面白かったんだけど、絶賛かといわれるとそこまでではなかった。 それはなんというか、うん、単に好みだと思う。話の展開の仕方がね、好みが分かれると思う。読みながら、おおこういう展開できたかと喜んだ時もあったが、ああこういう展開にしちゃうのねと言う時もあり、50vs50でずっと進んでたのだが、最後の着地点で好みじゃない方に落ちちゃったなと。 あとこれはたぶん俺自身が年取ってしまったせいもあると思う。もし10代後半から20代に掛けてこれを読んでたとしたら絶賛していたのかもしれない。ああ、大人になってしまったなあ。 しかしまあなんだこの感想。自分で言うのもなんだが、小説の内容が全くわかんねえな。

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