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この世の春(中)

この世の春(中)

宮部 みゆき

新潮社

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作品紹介、あらすじ

主君・北見重興の押込。下野二万石の小国は、藩主の強制隠居という激震に見舞われた。居城から別邸・五香苑へと移った重興は、元家老の石野織部や主治医にも真実を語らず、座敷牢に籠り、時に少年のように、時に女郎のように振る舞って、周囲を困惑させた。彼は名君主たる人物だったのか。あるいは、非道な殺人者だったのか。謎が深まる中、各務多紀との出会いが、重興の心に変化をもたらす。

感想やレビュー

物語が加速し、さまざまな伏線が張り巡らされる中巻。ようやく黒幕の姿の一部が見えてきたが、まだ全容はわからず。さすが宮部みゆき。 主人公の多紀の勇敢さ、それを取り巻く人々の前向きさ、チームとしての一体感が熱い。 時代小説を愛する人全てに読んで欲しい。

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