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彼女は頭が悪いから

彼女は頭が悪いから

姫野 カオルコ

文藝春秋

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作品紹介、あらすじ

郊外生まれで公立育ちの女子大生・美咲と、都心生まれで国立大附属から東大に入ったつばさ。育った環境も考え方も異なる二人が出会い、恋におちた結果…東大生5人による強制わいせつ事件となり、被害者の美咲が勘違い女として世間から誹謗中傷される。現代社会に潜む病理を浮き彫りにした傑作。第32回柴田錬三郎賞受賞。

感想やレビュー

東大生5人が女子大生をレイプ(未遂)する話です。 読んでいて不愉快な小説…でネットにこの小説があげられていたので読んでみました。 何がモヤモヤするって、東大生は親も頭がよく、家柄がよく、お金のある家が多いので良い弁護士もつけられるし重い罪にならないよういくらでも立ち回れるところ。 また、レイプ〝未遂“なので本人たちに罪の意識が全くないところ。加害者の親も同じく…。  さらに、被害者が「部屋についていくのが悪い」とネットなどで性的二次被害を受けてしまうところ…。 未遂だったとしてもこの怖さって被害にあった人しかわからないよなぁと思って…。 レイプされなくても大の男5人に囲まれて、暴力があれば殺されるかもしれないって思う恐怖だよなぁと…。 東大生の選民思想というか…プライドもすごくて。東大生が読んだらどう感じるのか聞いてみたい気持ちもあります。 個人的にこの方の文章がなかなか頭に入ってこなくて…でも評判通り、胸糞悪い作品でした。

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