Bookstand
Bookstand
許されようとは思いません

許されようとは思いません

芦沢 央

新潮社

Amazonで詳細を見る

作品紹介、あらすじ

「これでおまえも一人前だな」入社三年目の夏、常に最下位だった営業成績を大きく上げた修哉。上司にも褒められ、誇らしい気持ちに。だが売上伝票を見返して全身が強張る。本来の注文の11倍もの誤受注をしていたー。躍進中の子役とその祖母、凄惨な運命を作品に刻む画家、姉の逮捕に混乱する主婦、祖母の納骨のため寒村を訪れた青年。人の心に潜む闇を巧緻なミステリーに昇華させた5編。

感想やレビュー

みんな「気づいた頃には事が大きくなっていた」というもので、客観視している読者は安全地帯だが、いつ似たような環境に陥るかは分からない上に、陥ったとしてもすぐに「気づく」ことが出来て、出来たとしても対処に移せるかは分からない、そんな際どいような話を読んだ感覚でした。 ミステリーとしても上質であり、物語としても自らの人生を省みないとヒヤヒヤするものでした。

★★★★ 人間ドラマ短編集 いろんな立場の人の心情が細やかに書いてあって、没入した。 全部の作品が繋がってるのかと思ったからその分残念だけど、一編一編が重く深いものだから面白かったかな。 その中にも死んだ人実はこうだったんじゃないか、なんて考える人もいてさサスペンスにも近いような作品だった

App StoreからダウンロードGoogle Playで手に入れよう