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図書館の魔女 第一巻

図書館の魔女 第一巻

高田 大介

講談社

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作品紹介、あらすじ

鍛冶の里に生まれ育った少年キリヒトは、王宮の命により、史上最古の図書館に暮らす「高い塔の魔女」マツリカに仕えることになる。古今の書物を繙き、数多の言語を操って策を巡らせるがゆえ、「魔女」と恐れられる彼女は、自分の声を持たないうら若き少女だった。超弩級異世界ファンタジー全四巻、ここに始まる!第45回メフィスト賞受賞作。

感想やレビュー

高田大介「図書館の魔女 第一巻」再読了。 たまらん。やはりこの本はたまらん。大好きだ。 初めて読んだ時はとてもとっつきにくい文章だと感じたのだが、再読でそれが全くなくなってる。この図書館の魔女の世界観を理解した上で読むからだろうか。そして再読でわかるあちこちに散りばめられた伏線の数々。くぅ。 いやでも、それよりもなによりもキリヒトとマツリカにまた会えた喜び。そしてハルカゼも、キリンも、イラムも、ヒヨコも、キリヒトの師匠も、包丁渡してくれた鍛冶屋でさえも全てが愛おしい。もう序章のキリヒトが里から出立するとこだけで泣きそうだもの。 ほんでもってこの第一巻はとても大切なことを教えてくれた巻でもある。それは手話というものについてだ。本の中で指摘される通り自分も手話は言葉が話せない人が使う言葉の代わりのものとして考えていた。浅はかだった。 手話というのは言葉の代替えではなく手話という独自の言語であること。言葉で表現できない手話だけの表現もあるってこと。なぜ発声して音で出すことだけが言語と思っていたのだろうか。恥ずかしい。 そしてその手話だからこそ生まれてくるキリヒトとマツリカの関係性....あああああもうっ!て身震いする。 いやあほんと再読して改めて感じるが、この図書館の魔女がこれまで読んだ本の中で1位かももしれんなと。さあ第二巻に行きましょうか。図書館の魔女の本領は第二巻の中盤からと個人的には思っている。そこから第四巻まではもうノンストップやで!!

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