Bookstand
Bookstand
失敗学のすすめ

失敗学のすすめ

畑村洋太郎

講談社

Amazonで詳細を見る

作品紹介、あらすじ

長年、大学で設計について指導している著者が痛感したこと。それは失敗といかにつき合うかによって個人の成長、組織の発展が大きく違ってくるということ。起きてしまった失敗に積極的に取り組んでうまく生かせば、その後の創造の大きなヒントにもなるし、また次にくる大きな失敗を未然に防ぐこともできる。反対に失敗を避けて隠していれば、成功もおぼつかないし、大きな失敗を防ぐこともできない。いま続発している企業不祥事や事故の多くも失敗に対しきちんと対処してこなかったのが原因だ。失敗の定義、種類から、正しい失敗の伝え方、生かし方、大失敗の防ぎ方まで。失敗を総合的にとらえた「失敗学」をやさしく解説する。

感想やレビュー

失敗学という新しい学問の提唱 本書や失敗図鑑などを読んでいたこと、自分が末っ子で年上兄弟の失敗を見て育ったことから、自分は失敗から学ぶことが好きなのかもしれないと思った 失敗を伝えるには、単に事実だけでなく当時の心情など立体的な情報を伝承しないと、リアリティがない情報として形骸化してしまう (日記に天気など、その記憶に関連する情報を追記することも、当時をイメージして、思い出させるという意味があると思う) 失敗をしないためには、イメージトレーニングが大事である(本書では別の文言)。仮想して、対策するなどをなんども繰り返すことで無駄な失敗はしないで済む。学生時代に部活動で試合前にイメージトレーニングするのは、良いイメージをつけるため、と思っていたが、今思えばこういう場合はこうしようなど無意識に仮説を立てて検証していたと気がついた。 また失敗が多い業界は、技術が成熟していること、コストカットが要求されるような企業である。日本ではほとんどの企業が当てはまるのでは,,, 自分の所属する会社ではトラブルシューティングを行なっているが、失敗例がすぐに参照できるかと言われるとそうではないと思う。システムを要確認されたい。

App StoreからダウンロードGoogle Playで手に入れよう