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鉄鼠の檻

鉄鼠の檻

京極夏彦

講談社

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感想やレビュー

京極夏彦「鉄鼠の檻」再読了。 最新作「鵼の碑」を読むためにの読み直しがやっとのことで4作目。ああまだまだ先が長いなあ。でも読み直さないとなんか気が済まないのよね。ちらっと聴いた話だとやはり過去の登場人物たちがいっぱい出るそうなのでね。 鉄鼠の檻で出てくる新しい登場人物はナマズのような顔をした骨董屋の今川。 そして今作のテーマは「禅」。これがまた難しいんだなあ。雪山の中にある存在しない寺。成長しない娘、公案、見立て、大悟に小悟。 禅というのも、悟ると言うのもなんとなくこう言うものかなと思ってたのだがやはりなかなかに深いなあ。一度悟れば終わりということではなく、延々とその繰り返しというのはなんとなくわかる。だがやはり個人的には一生修行というのはできないなと。ちょっとした思考の遊びのような気もするし。 今作はこれまでと違って、ぞわりとした怖さは少し鳴りを潜めた感じかな。 さて次は絡新婦の理。いざ参る。

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