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原発ホワイトアウト

原発ホワイトアウト

若杉 冽

講談社

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作品紹介、あらすじ

総括原価方式が生み続ける超過利潤で、多くの政治家を抱き込み、財界を手懐け、マスコミを操作し、意にそわない知事を陥れるほどの強権を持つ関東電力。フクシマの事故後、政官電は、その安全性に欠陥があることを無視して原発を再稼働させたー。現役官僚が日本中枢を蝕む癒着を描破して問う、リアル告発小説!

感想やレビュー

官僚がかいた暴露本。日本の電力会社と政府のズブズブの裏社会の仕組みについて、赤裸々に書かれている。 電力会社は、ベンダーと高値で取引をする代わりに、ベンダー利益の5%程度を電力会社所有の法人にプールさせている。そのプール金を使って政治家との繋がり、政府と電力会社が良いような仕組みを築き上げている。この際技術的安全性はどうでも良いみたいだ。反対勢力は、否が応でも排除し、自分達の懐を肥やす。 石油系の会社にいる限り、技術的安全性を担保することは必須であることは間違い無いのだが、裏ではこのような工作が行われていることを知れて、考え深い内容でした。

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