木挽町のあだ討ち
永井 紗耶子
新潮社
作品紹介、あらすじ
芝居小屋の立つ木挽町の裏通りで、美少年菊之助は父親を殺めた下男を斬り、みごとに仇討ちを成し遂げた。二年後、ある若侍が大事件の顛末を聞きたいと、木挽町を訪れる。芝居者たちの話から炙り出される、秘められた真相とは…。
感想やレビュー
面白かった 流石直木賞を取った小説
久々に極上の時代小説を読んだと、大満足の一冊。 最後まで読んで、タイトルににやりとさせられる。 木挽町に生きる人たちが、揃いも揃ってひと癖あるのがたまらない。
木挽町であった武士の仇討ちを見ていた人を一人づつ尋ねその様子をききまたその人の生きざまをたずね歩く物語生きざまが面白い
芝居好きにはたまらないおもしろさ。時代物とミステリーの両方を存分に楽しむことができた。そして小気味よく読後感がよい。