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森に眠る魚

森に眠る魚

角田光代

双葉社

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作品紹介、あらすじ

東京の文教地区の町で出会った5人の母親。育児を通して心をかよわせるが、いつしかその関係性は変容していた。-あの人たちと離れればいい。なぜ私を置いてゆくの。そうだ、終わらせなきゃ。心の声は幾重にもせめぎ合い、それぞれが追いつめられてゆく。凄みある筆致で描きだした、現代に生きる母親たちの深い孤独と痛み。渾身の長編母子小説。

感想やレビュー

私も子供を持つ親として読んでいろんな意味でハラハラしました。 ママ友同士の話ということで、桐野夏生さんの「ハピネス」に似ているなぁと感じ、この作品が好きな方はハピネスも好きなのでは、と思いました。 最初は誰が誰だかわからないのに、だんだん個性が見えてきて、それぞれの母親の嫌なところが自分にもあるなぁと重なり、そういう意味で読んでいてハラハラしました。 読む人によってどの母親に嫌悪感を感じるかが違って、それによって価値観が見えてきそうな作品だなぁと。 実際にあった事件をモチーフにしているとのことで、その事件も調べてしまいました…。 本を読むタイミングって私はすごく大切だと思うのですが、自分が母親になり、この作品を読んだので、すごく面白いと思いました。いいタイミングで出会えた本でした。

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