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貘の耳たぶ

貘の耳たぶ

芦沢央

幻冬舎

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作品紹介、あらすじ

自ら産んだ子を自らの手で「取り替え」た、繭子。常に発覚に怯え、うまくいかない育児に悩みながらも、息子・航太への愛情が深まる。一方、郁絵は「取り違えられた」子と知らず、保育士として働きながら、息子・璃空を愛情深く育ててきた。それぞれの子が4歳を過ぎたころ、「取り違え」が発覚。元に戻すことを拒む郁絵、沈黙を続ける繭子、そして一心に「母」を慕う幼子たちの行方は…。切なすぎる「事件」の慟哭の結末。渾身の書き下ろし!

感想やレビュー

私にも息子がいるので、息子と重ねて読んでしまい、最後は涙がとまりませんでした。 内容としては「そして父になる」のような取り違えの話です。(意図的ですが) 最終的にはコウタもイクエの家族になりますが、コウタの気持ちを考えるとかわいそうでかわいそうで…。 でもリクは血が繋がっていない訳で、将来この家族はどうなるんだろう…と考えてしまいました。 取り違えとか、私も同じ立場にたったときどういう決断をするんだろう…どういう決断をしても「正解」とは思えない気がします…。

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