水底フェスタ
辻村 深月
文藝春秋
作品紹介、あらすじ
湖畔の村に彼女が帰ってきた。東京に出て芸能界で成功した由貴美。ロックフェスの夜に彼女と出会った高校生・広海はその謎めいた魅力に囚われ、恋に落ちた。だが、ある夜、彼女は言う、自分はこの村に復讐するために帰ってきたのだと。村の秘密と美しい女の嘘が引き起こす悲劇。あまりに脆く切ない、恋の物語。
感想やレビュー
辻村美月さんの作品が好きでいくつか読んだのですが、わたしはなんとなく辻村美月さんっぽくないな…と思いました。 救いのない物語でした…。 悲しい、とかじゃない感情…。 辻村美月さんは田舎の閉鎖的な環境にいる若者の感情の描き方がとてもリアルです。 ゼロハチゼロナナとか名前探しの放課後でも思いました。わたしも田舎育ちだからすごく共感できます…。