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花の下にて春死なむ

花の下にて春死なむ

北森 鴻/郷原 宏

講談社

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作品紹介、あらすじ

年老いた俳人・片岡草魚が、自分の部屋でひっそりと死んだ。その窓辺に咲いた季節はずれの桜が、さらなる事件の真相を語る表題作をはじめ、気の利いたビアバー「香菜里屋」のマスター・工藤が、謎と人生の悲哀を解き明かす全六編の連作ミステリー。第52回日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門受賞作。

感想やレビュー

北森鴻「花の下にて春死なむ」読了。 ビアバー香菜里屋に集う人たちの人達の悩みをバーのマスター工藤が話を聞くだけで解き明かすアームチェアディティクティブ物。 6つの短編の登場人物が少しづつ重なり全体通すとなるほどという風になっている。 やはりこういった連作短編好きだなあ。 探偵役である工藤の人柄が店の雰囲気同様、人の気持ちに溶け込むように謎も凝り固まった心も解きほぐす。香菜里屋で工藤の出すビールと料理を味わってみたな。謎を持ってないからダメかな。 6つの話の中では、マグロ男の話だけがちょいと異質な感じがしたが、あとの5つは相変わらずの短編の妙手北森鴻。面白かったな。次作も入手済み。楽しみだ。

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