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ニュースの“なぜ?”は世界史に学べ

ニュースの“なぜ?”は世界史に学べ

茂木誠

SBクリエイティブ

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作品紹介、あらすじ

ニュース番組や新聞をなんとなく見ているだけでは、ニュースの「本質」をつかむことはできません。そこで本書は一般の方々が国際ニュースを見て疑問に思うであろう100のポイントを取り上げ、世界史とからめて解説するアプローチをとりました。歴史の成り立ちから学ぶことで、国際ニュースの本質を読み解くことができると思います。

感想やレビュー

ニュースに関する質問を使い、私を交えた知識を用いて筆者が回答する形式で物語が進んでいく。2016年と今から7年前の本ではあるけれども、世界史は不変なので、この本を手に取った印象深かったのは、ユダヤの話と中国の存在である。 まずユダヤのついての話であるが、世界への戦争や紛争は根本に宗教がある。イスラム教とキリスト教は、ユダヤ教から派生した宗教である。ユダヤ教は、厳し過ぎる、立法を持つイスラム教は、比較的ユダヤ教と類似している。一方で、キリスト教は厳しすぎる律法を、否定したため、一般人にも受け入れられることで大きく布教した宗教である。もともとユダヤ教を元とした2つの宗教は、いわば、親戚のような関係で、一度対立すると憎悪が生まれ、なかなか和解できない。 また、中国についてであるが、中国は共産主義で報道関係やデータの取り扱いは国家が行って、第三者からのチェックがないため、対外的に報道している内容は信憑性がない。また、当時、沖縄の米軍基地問題が取り上げられていたが、もし沖縄から米軍が撤退したとしても、中国の分が攻め寄ってきて、沖縄に岸が作られる可能性も否定できない。中国は同じ手法で、東南アジアの国に基地を作った。つまり、沖縄から米軍基地が撤退する事は、沖縄の独立につながるかもしれないが、将来を考えると、沖縄を不幸の未来に導くかもしれない。

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