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天佑なり(上)

天佑なり(上)

幸田真音

角川書店

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作品紹介、あらすじ

仙台藩の足軽の家にもらわれてきた子、のちの高橋是清は、横浜で英会話を学び、13歳で渡米。契約社会のアメリカでは、奴隷として売られる体験もし、帰国後は官・民でさまざまな職に就く。教師、官吏、相場師、銀行員…、彼の武器は堪能な英語力と、型破りな発想力、そして持ち前の楽天主義。転職と失敗を繰り返しつつも、現場からの視点を失わないその姿勢は、一流の財政センスへと結実してゆく。第一級の歴史経済小説!

感想やレビュー

生まれてからすぐ養子に出されたが、愛情深く育ててくれた養祖母 喜代子のおかげで生来、楽観的で明るい性格に育った。13歳でアメリカのサンフランシスコに渡米し、英語を学習しにいくつもりが、学費と渡航費を着服された挙げ句、奴隷契約書にサインして騙され契約上、三年間(実際は1年半ほど)の奴隷生活、また、他にも友人からお金を持ち逃げされたり、奴隷生活から学んだ英語力を活かし教職に就くが、すぐに退職し、お金が尽きて馴染みの芸者の家に転がりこんでヒモになったり…そして36歳の頃には銀鉱山開発のためペルーに渡るが、ほとんど掘り尽くされた廃坑であることがわかりまたも騙されてしまう。そこから住んでいた家を売却し無一文になってしまうが、周りの人の支えもあり、その後は建築所事務部の見習いからスタートし、そこから頭角を現しメキメキと出世街道をひた走っていくこととなる。(下巻につづく)

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