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イン・ザ・プール

イン・ザ・プール

奥田 英朗

文藝春秋

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作品紹介、あらすじ

「いらっしゃーい」。伊良部総合病院地下にある神経科を訪ねた患者たちは、甲高い声に迎えられる。色白で太ったその精神科医の名は伊良部一郎。そしてそこで待ち受ける前代未聞の体験。プール依存症、陰茎強直症、妄想癖…訪れる人々も変だが、治療する医者のほうがもっと変。こいつは利口か、馬鹿か?名医か、ヤブ医者か。

感想やレビュー

1年半ぶりに再読。初読した時のような衝撃的な面白味(笑いで絶えず腹筋プルプルしてた)はやわらいでしまったが、それでも楽しく読書できた。精神科の治療というのは四角四面な枠にとらわれたようなものではなかなか難しいのかもしれない。ハチャメチャ伊良部のように枠をぶっ壊してとらわれ患者を自由にさせてくれる医者の方が案外と治療になったりするのかも。精神科の医療関係者こそ、自由人であってほしいとも思った。

新刊『コメンテーター』を買ったところ…シリーズ作品と知り、第1作目の『イン·ザ·プール』から読み始めた。 主人公の伊良部先生は優しく丁寧に患者の話を聞く…ことはなく誰が相手でもマイペース。 いろんな悩みを抱えた患者さんが病院地下の神経科に回され、精神科医の伊良部先生のもとへ。 適当に見える対応で印象はずっと最悪なのに最後は悩み?🙄も解消してるという変化が面白い。

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